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2012/2013年度 第2回全国委員会記録

1.日 時:2012年12月9日(日) 9:30-16:30
2.会 場:筑波大学東京キャンパス文京校舎321
3.出席者:呑海、加藤、高井、鈴木、大田原、野村、村上、磯本、井ノ口、
      菊池、小笠原、菅原(聡)、中島、長坂、渡邊、矢崎
     (事務局)佐藤
     (司会:呑海・高井 記録:加藤)

4.議題
 1) 大学図書館問題研究会第43回全国大会(京都)のまとめ
 2) 第44回全国大会について
 3) 各支部活動報告
 4) 今後の大図研の体制について
 5) 各常任担当の報告

5.配布資料
 1) 議事次第
 2) 月次会計報告
 3) 第43回全国大会反省
 4) [第43回全国大会]予算執行状況
 5) 各支部報告
   北海道、群馬、埼玉、千葉、神奈川、京都、大阪、兵庫、広島、福岡
 6) 大図研の今後について(案)
 7) ミッション・ステートメント委員会(案) ver1.1
 8) 大図研の支部活動と会費徴収に関するアンケート調査結果
 9) 京都支部報 No.290(2012.10.15号)

6.議事の概要
【議題1:大学図書館問題研究会第43回全国大会(京都)のまとめ】
 報告・審議内容については以下のとおり。 
 ・参加者,特に非会員の1日参加が少なかった。。
 ・シンポジウム記録は補正中,今週中に提出する予定。
 ・抄録集の作成、企業展示は京都支部オリジナル企画につきマニュアル化の予定。
 ・会計:領収書未受領のものが1件あるが,会計は確定。
 ・分科会増や企業展示もあり,借用機器が大幅に増額。
 ・印刷費の大半は抄録集。
 ・講師招聘の分科会が多く謝礼金が想定より多くなった。
 ・大会参加費用口座の固定(郵貯ダイレクト等)の検討も必要。
  →マニュアルに追記する。
 ・託児は実施しなかったが今後の検討も必要。
 ・和室は賛否両論である。
 ・ランチタイムレビューは分科会の終了時間を考えるべき。
 ・当日参加の受付に苦労した。
 ・特別ブース:灰色文献,saveMLAKは無償で場所提供とした。
  →会員からの申し入れにより自主企画の延長と判断した。
  →切り分けのオーソライズが必要。
  ・予算執行状況に訂正あり,後日修正したものを提出する。
 ・著書販売(書籍販売)は会場により制限がある点に注意。
 ・企業への礼状は必ず出すこと。


【議題2:第44回全国大会について】
 開催地・運営方法について 
 〇開催立候補支部はないため,運営は常任委員中心の実行委員会形式で承認。
 〇常任担当は野村氏。
 質疑・審議内容については以下のとおり。 
 ・運営方法は業者委託等も含めて検討。
 ・開催地候補地は関東,東京とつくばを中心に検討,日程は短縮も考える。
 ・全国委員の援助を要請。
 ・打ち合わせについてはメール中心で進める予定。
 ・業者委託の場合は,何をやってもらうかを明確にして依頼するとよい
 ・現在の候補は関東だが 再来年以降,支部が受けてくれれば,開催地は関東に限定しない。
 ・今回の提案は来年度のみ,再来年度以降は全国委員会で改めて協議したい。
 ・全国大会のスリム化,どこでもできるような体制も併せて検討したい。

【議題3:各支部活動報告】
 ・北海道支部:例会が行われていない。1月例会を検討したい。
 ・群馬支部:2回例会開催,11月は第77回「出版と社会変容」共催で5人参加,支部総会を12月16日を予定。
 ・埼玉支部:特になし
 ・千葉支部:12月1日に例会・支部大会を開催した。
 ・神奈川支部:7~12月活動なし。
 ・愛知支部:総会・例会開催できてない。役員は留任予定。
 ・京都支部:支部総会は全国大会もあり6月から9月に変更,総会は支部委員以外の参加者が少なかった。
       支部報2回、12月15日に立命館大学見学(ワンディセミナー),別府(立命館APU)の見学を検討中。
       3月までにワンディセミナーを検討中。
 ・大阪支部:支部委員の若返りが思うようにできない。
       11月例会(奈良)は9名,12月例会(講演会)は29名。
       1月に近畿三支部合同例会,2月は日文研見学会を京都支部と合同で開催予定。
       2月23~24日は大図研スキーを予定。
 ・兵庫支部:欠席につき資料のみ。
 ・広島支部:会計担当が産休,支部委員預かりとする。3月例会予定,支部報は3回。
 ・福岡支部:支部委員会体制を組み替え。若手会員が産休に入っている状態,動ける人は動けるようにする。
       復帰後のモチベーションが保てるか否かという問題があり,支部の過渡期である。
       例会は毎月1回を考えている。
 ・関東:合同例会を3月目途に予定。  

【議題4:今後の大図研の体制について】
 1.大図研の支部活動と会費徴収に関するアンケート調査結果
  アンケートに関する質疑応答は以下のとおり。
  ・各支部の活動の共有のために実施。
  ・13支部中12支部回答(東京支部からの回答なし)。
   ・支部費の徴収は11支部で実施している。
   ・支部還元金は必要とする支部は8支部と多い。
   ・支部還元金は支部財政には組み込んでいる。支部としては無くてもやむを得ない。
   ・支部活動への還元は必要,還元金は助成という意味合いが強い。
   ・支部から送金する場合の手数料補助があっても良い。
   ・アンケートの趣旨は?本意が見えにくく回答しにくかった。
    →現状を知る。今の段階を知る。支部還元金をどう使っているかも聞きたかった。


 2.今後の大図研の体制について
  「大図研の今後について(案)」の説明については以下のとおり。
  1.大図研の現状
   ・結成42年目,1987年の873名をピークにほぼ減少の一途。
   ・専任の減少よりも激しい,2000年以降の減少が顕著。
   ・会費納入率低下,支部の廃止,支部による活動の隔たりがある。
 
  2.課題の可視化
   ・大図研のつどい,ウェブ調査について7月号報告,全国大会での協議,常任委員会での議論し重点な検討事項を決定。
   ・検討事項として運営体制と会員組織の在り方の2点として提案する。

  3.基本方針
   ・変えるべきところと変えてはいけないところを明確に区別し,変えるべきところを変える。
   ・「飛躍のための変化」と「疲弊軽減のための変化」とを意識しながなら,並行して行う。
   
  4.大図研の運営体制について
   ・運営体制を再検討し,2012/2013年の運営体制として階層化を提案。
   ・常設5委員会(研究,編集,広報,組織,事務局),時限2委員会(ミッションステートメント,将来検討)。
   ・運営サポート会員(仮称)を募集予定。
   ・会則が実情に合わないのであれば,今回の運営を見て見直しを予定。 
 
  5.会員組織のあり方について
   ・支部組織は15支部(うち2支部休会状態),会委員の約10%が点在会員。
   ・2012/2013年度の会費納入率は11%と低調。
   ・2011/2012年度は70%,2010/2011年度は88%,2009/2010年度は91%
      (10月26日現在)と年々減少傾向。 
   ・会員組織に関する問題点として下記6点を確認
	  	① 都道府県単位の支部の維持が難しくなってきている。
 		② 点在会員が増えてきている。
 		③ 支部活動にかなりのばらつきがでている
 		④ 会費徴収業務を維持するのが難しい(と思われている)支部がある。
 		⑤ 会費の納入率が悪い。
 		⑥ 興味単位の活動を展開することが難しい。

   ・以上の問題点をふまえ,「今後の方針(案)」を提案した。

  今後の方針案
  (1) 支部から研究グループへの移行
   ・研究グループは,下記3種類を設置する。
   ・全国委員会は,(a)および(b)の代表者によって構成することとする。
   (a) 地域単位の研究グループ
    現在の支部は,基本的にこの研究グループへ移行する。長期的視野をもって運営される。
   (b) 研究の領域や主題に関する研究グループ
    全国大会の分科会と連動する,長期的視野をもったグループ。
   (c) 萌芽的研究グループ
    新しい領域に関する比較的短期的なグループ。
  (2) 研究グループの運営について
   ・各研究グループに,助成金を支給する。支部還元金は廃止する。
   ・(a) をのぞき,研究グループの立ち上げは申請以西とする。申請は2年に1度とする。
    申請は,(b) については大図研会員10名以上,(c) については 5名以上の発起人を必要とする。
   ・研究グループの運営については,基本的に各研究グループに任される。
   ・会員は,どの研究グループにも自由に参加することができる。各会員は,複数の研究グループに
        参加することを選択でき,一方,どの研究グループにも参加しないことを選択できる。
  (3) 会費の徴収について
   ・現在の支部経由から,中央一括方式へ移行する。ただし,研究グループでの徴収をさまたげるものではない。 

  これらの提案について全国委員会での質疑応答・意見は下記の通りである。
   (注:Qは主に各支部の全国委員,Aは常任委員会)

  Q.研究グループは3種類できるが,一人が複数参加することは可能かか?
  A.可能である。

  Q. 福岡は九州全体で一つの支部となっている。研究グループは敷居が高く,勧誘がしにくくなる。
       また,具体的なメリットが見にくくなると考えれないだろうか?
  A.名称は仮のものであり,変更による改善があっても良い。地域単位も残しながら,個別単位の
      グループがあってもよい。

  Q.研究グループの(b)と(C)の違いが分らない。毎年グループが発足する場合も考えられるが,その場合も
      申請は2年に一度となるのか?
  A.グループ分けについては検討中のため,うまく区分ができていない点がある。毎年の申請についての
      可能性はご指摘の通りである。

  Q.会費徴収は,各研究グループ別による色々なパターンが考えられると思うが,どうか?
  A.原則として会費徴収は中央集中。ルールを考えれば,対応については大丈夫だと思う。

  Q.会員はどこかに所属するのか?
  A.どこにも所属しない会員はありうる。自主性に任せる。新入会員の支部の選択については,大図研ウェブの
      リニューアルにより,入会案内のメール受付先を用意した。現在はこれまでの形式を踏襲し,支部窓口の
      案内などを行っている。入会受付は将来的にはウェブ経由によるものは電子一本にしたい。
      また,入会動機も以前にも増して,色々な希望があり,大図研ウェブの活用により,大図研の活動や
      支部の詳細な案内がすぐ分る仕組みが必要である。会員となるメリットの提示である。

 【入会動機補足】
  最近の新入会員の入会動機や所属支部選択については下記のような傾向がある。
  ・所属機関の地域にある支部ではなく,自分の趣向にあった活動を行っている支部へ
   の参加(所属希望)
  ・会報・メーリングリストなど情報収集を中心とした参加

  Q.大図研とは,本来,個人単位で集えるものではないのか?支部の活動の違い(活発か否か)はあるが,
      情報交換の場として参加している会員もいる。研究グループ主体となると,参加しにくくなり,支部
      撤廃・会員減につながらないか?支部だから集まりやすいのであり,支部を残したほうが良い。
  A.研究グループとして,支部制は残す予定。

  Q.我々の支部は地域で情報交換+懇親会で支部活動を進めているという認識がある。会費徴収が中央集中が
      良ければ,それも良い。支部会費徴収のあり方は色々考えられる。他団体の例だが「サーチャーの会」
    (注:http://www.searcher.gr.jp/)は,助成金申請方式で分科会で年3回開催とのこと。だが,大図研の
      基本は支部活動である支部の名前は残したほうがいい。東京支部のような大きな支部の会費徴収は
      大変だと思われるので,会費の中央一括は入会手続きが楽だと思われるが,支部は支部で残して良いので
      ないだろうか。
  A.支部は残しても構わない。支部で会費を徴収してもよい。(b)や(c)といったグループは客観的に支部を
      見られるので,参加しやすいステージと考えている。

  Q.確認したい。会費は中央一括として,(a) だと支部の徴収,(b)と(c)はグループで会計担当者が必要と
      なって下部組織が増え,役割が二重三重になって煩雑になり,業務軽減にならないのではないか?
  A.グループは増えたほうが良い。グループへの助成金については,会計報告は求めないということも考えられる。

  Q.進め方の提示を示して考えれば良いのでは?
  A.実施は早くても来年度(2013/2014年度)だが,すべてが一気に動くわけではない。

  Q.大図研へ入会しないことの分析,リサーチの必要性がある。年齢層の比較はやったほうが良い。
      勧誘方法を考え,入会による会費増を考えてはどうか?
  A.当面は会費徴収の健全化を第一で考えている。大図研活動の可視化を大図研への勧誘としたい。

 なお,質疑応答の中で説明のあった会員減少についての説明・意見交換については以下のとおり。
 ・減少率については他の団体(日図協など)も減少しているが,大図研は1.5~3倍となっている
   (図書館情報学会とは比較していない)。
 ・退会理由としては,定年退職,図書館外への異動がある。
 ・若い人への訴求が弱いのでないか?年代が近い会員から勧誘されると関心の持ち方も変わって
    くるだろう。
 ・ネット等により入手できる情報が多くなっており,会員Closedによる情報共有のメリットの意味を
    伝える必要がある。
 ・図書館から離れても在籍している会員に合せた例会,例えば図書館が関係する大学の業務(教務や
    情報センター関連)などの企画を検討しても良い。

 今回の提案を各支部での検討を受け,3月の全国委員会で検討することとした。会報1月号,
  メーリングリストでも告知予定。


【議題5:各常任担当の報告】
1.研究
 ・全国大会での研究発表,DOC等について「大図研会誌」36号掲載で依頼予定。
 ・学図研との共催については広報を実施,120名参加とのこと。
 ・今後の予定
  ・近畿3支部合同例会を1月26日に予定。
  ・DOCは関東以外の開催について要望あり。

2.編集
2-1.会報
 ・2013年運営体制については運営サポートとともに進めていく。
 ・研究担当とたすきがけで,どうやっていくか1年で考えたい。
 ・会報の電子化については検討中。
 ・執筆依頼に来年1月から電子化許諾を依頼する予定。
2-2.研究会誌・シリーズ
 ・研究会誌は大会目指し進行中。
 ・シリーズはシンポジウム記録担当がそのまま担当で進める。

3.広報
 ・Web,Twitter,Facebookによる広報を進めている。
 ・Twitterは非会員のフォロワー多し,会員増につなげていきたい。
 ・全国委員の掲載については異論なし。

4.組織
 ・会委員数495名(入会21名,異動7件,退会11件(2011.7~))
 ・ML登録340件(重複あり)
 ・入会案内について常任と支部のやりとりは電子で行いたい。
 ・Webからの入力は検討中

5.事務局(高井)
 ・事務局強化のため組織を分け,会計(一般財政),出版部財政,会議運営とした。
 ・出版部体制どうやって引き継げるか検討中。
   →物流の問題として文教大越谷図書館の保管がある。
   →個人レベルで新しいもののみ保管を検討中。
   →どう引き継げるか広報をしていきたい。

6.財政
 ・会費60名分の入金及び出版部からの繰入あり(11月30日現在)
 ・点在会員から2年分入金あり(12月7日)
 ・会報基金は使っていない
 ・大会基金は7月に出して以降,動きなし
 ・印刷費10月分支払
 ・会報印刷代,前年度分を今年度分で支払っているもの2か月分あり。
  

7.時限委員会
7-1.ミッションステートメント
 ・設置について承認。
 ・ミッションステートメント案の確認
 ・メンバーを公募し,1月常任で委員確定し素案検討・作成に入る。
7-2.将来検討
 ・設置について承認。
 ・将来的な大図研運営を検討予定。
 ・1月号で案提示,運営サポート会員募集予定。

【議題6:その他】
1.全国大会の会場候補について
 ・会場候補の説明と受付開始状況について説明。
 ・会場優先での検討について了承。 
 ・3日目の企画については今後検討。

【議題7:今後の予定】
 ・全国委員会
   第3回   3月24日(日) 筑波大学大塚キャンパス
 ・常任委員会
   第4回 12月16日(日) 筑波大学大塚キャンパス
   第5回  1月13日(日) 九段生涯学習館
   第6回  2月 2日(土) 会場未定
   第7回  3月10日(日) 筑波大学大塚キャンパス
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