今、多くの大学図書館で、電子ジャーナルの契約は最も重要な業務の1つになっていますが、現在のこの契約形態は、21世紀の初頭から始まったものです。 どのようにして日本で電子ジャーナルの普及が始まったのか。そして電子ジャーナルの舞台裏はどうなっていて、これからどこへ向かうのか。 これらについて、電子ジャーナル草創期に大手出版社の社長を歴任され、「日本の電子ジャーナルの父」ともいうべき深田氏から、ざっくばらんにお話をいただきます。
また、大学の教員等の研究者は、電子ジャーナルの読者であると同時に著者でもあります。 オープンアクセスや新しい研究評価指標が登場したことで、研究者とジャーナルの関係が変化しつつありますが、 このような研究者と学術雑誌の新しい関係が、今後の電子ジャーナルのあり方にも大きな影響を与えることになります。 これらオープンアクセス等の新しい学術情報流通形態について、内閣府、日本学術会議、文部科学省等の重要な委員会のメンバーを歴任していらっしゃる林氏にお話をいただきます。
これからの電子ジャーナル、そして学術情報そのものがどこへ向かうのか、深田氏、林氏、そして皆様とともに考える場にしたいと思います。