大学図書館では近年、電子ブックや電子ジャーナルといった、電子リソースの 購入と提供が進んでいる。ただし、その提供方法においては、紙媒体はOPAC、電 子媒体はリストといった利便性の低い状況が続いてきた。しかし、2007年 4月、 実践女子大学図書館ではOPACによる電子リソース検索の提供が開始され、OPACか ら紙媒体も電子媒体も、分け隔てなく探すことができるようになった。また、20 08年 7月には日本語オープンアクセス誌データベースとそのリンクリゾルバが公 開され、日本語オープンアクセス誌へのリンクリゾルブが可能となった。今回の ワンディセミナーでは、実践女子大学図書館の事例を元に「所蔵からアクセスへ」 の本質について、考えてみたいと思います。