情報社会の進展、特にネットワーク系メディアの登場に伴い「図書館」の社会 的機能縮小の必然性が論じられています(*1)。一方で、そのような中、大学図書 館では、電子的図書館機能を充実・強化することで、一定、新たな存立意義を確 立しようとしつつあります。図書館が成長する有機体として、さらに成長し続け るためには、そろそろ次の一手、新たな付加価値を模索する時期にきているので はないでしょうか。これからの大学図書館について、どのように考えればよいか。 そのために押さえておくべき視点や取りうるべき手法など、その考え方について、 今回は考えてみたいと思います。
(*1) 海野敏, 戸田愼一. "「図書館」の社会的機能縮小の必然性:情報流通の構 造変化と図書館の存立意義". 電子図書館:デジタル情報の流通と図書館の 未来. 日本図書館情報学会研究委員会編. 東京, 勉誠出版, 2001.11, p. 1 1-45, (シリーズ・図書館情報学のフロンティア, No.1).
(2009.10.24に一部変更)
*グループワーク+発表では、ホワイトボード等を用いてブレインストーミングを行い、企画提案書としてA3用紙で10ページ程度のスライドで作成し発表していただくようなことを予定しております。