近年、大学図書館では教員との連携による教育活動 (情報リテラシー教育) が 数多く実践され報告されています。ただし、図書館員が主体的に教員との連携を 図ることの必要性は認識されつつも、実際に教員・図書館員、そして学生の三者 にとって意味のある、本当の意味での連携ができている例は多くはないのではな いでしょうか。 今回は長澤多代先生をお招きし、「所属機関・教員のニーズの予測 (把握) 」 「教える好機(ティーチャブル・モーメント)」といったキーワードから、図書館 員が教員と連携を図る上での有効なアプローチ手法や理論、さらには大学の教育 機能において大学図書館が担うべき役割について考えてみたいと思います。