現在、大学図書館において「ラーニング・コモンズ」と呼ばれるスペースを設けて学生を中心とした利用者の学習を支援する動きが注目されています。 ラーニング・コモンズは、学生が自主的に学習するための資料や設備、サービス等を提供する場として設置されています。 今回は、2011年4月にオープンした立命館大学のラーニングコモンズ [ぴあら] を見学してお話を伺いたいと思います。 「ぴあら」ではグループディスカッションをしたり、プロジェクターを使用してスクリーンにPC画面を投影してプレゼンテーションの練習をすることができます。 また、学生スタッフによるExcel、Word等のソフトウェア活用のサポートや情報検索サポートなどがあります。 さらに、今回のセミナーでは、有形無形の文化資産のデジタルアーカイブ研究を推し進める立命館大学の [アート・リサーチセンター] の金子貴昭先生にご講演いただきます。 現在研究されている [板木デジタルアーカイブ] のお話とともに、「板木書誌学」という観点からの研究についてのお話も伺います。 「板木書誌学」では、印刷後の書物を眺めるだけではなく、その元となった板木の形やサイズと紙質の混在パターン等を研究することで、 摺りあがった書物に現れた様々な現象について理解したり、近世の出版過程を明らかにしたりすることができるということです。