課題別分科会・主題別分科会への招待


課題別分科会 8月26日(日)10:30〜13:00(午前)
              14:30〜17:00(午後)

主題別分科会 8月27日(月)9:00〜12:00

課題別分科会 [8/26午前]


第1分科会 機関リポジトリ

 国立情報学研究所(NII)による次世代学術コンテンツ共同構築事業( CSI事業)は平成17年度に開始され、現在3年目を迎えています。平成18年度に行った公募で57機関に機関リポジトリに対する委託事業があり、その結果、現在CSIのホームページ(
http://www.nii.ac.jp/irp/info/list.html)には試行運用を含め44機関リポジトリが紹介されています。また国立大学図書館協会デジタルコンテンツ・プロジェクトの報告書や CSI事業から生まれたデジタルリポジトリ連合( DRF)の活動などによって、経験交流や情報交換も盛んに行われるようになってきたところです。本分科会では、国立大学図書館協会デジタルコンテンツ・プロジェクトの報告書(http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/projects/si/index.html)やCSI事業の中間報告書(http://www.nii.ac.jp/irp/info/2006/CSIH18report.pdf)、現場からの報告を取り上げ、機関リポジトリの現状、運用にあたっての諸問題を中心に、情報交換・意見交換を行っていきたいと考えています。参加希望の方は、機関リポジトリへの取り組み状況や参加動機等について、なるべく事前に担当までご連絡願います。
担当:加藤(千葉大学)
  

第2分科会 図書館経営

 現在大学図書館は、学内の組織的変化、電子資料やネットワーク利用の普及、サービス対象者の拡大など環境が変化するなか、いかに図書館サービスの充実をはかればよいかについて、日々悩んでいることと思います。
 図書館経営の分科会では、以下のテーマに関心のある多様な立場の方々から、それぞれの事情や試みについて情報交換し、今後の図書館経営のあり方について考えることができたらと思っています。
 この他にも関心のあるテーマがございましたらぜひお寄せ下さい。皆様の参加をお待ちしております。
担当:川村殉子(奈良県立医科大学)
   北川正路(東京慈恵会医科大学)

第3分科会 蔵書構成

 大学全入時代を迎えたいま、大学の生き残りをかけた様々な取り組みが報道されてきています。このような環境のなかで図書館サービスの基本的な柱であり図書館機能の中心でもある蔵書構築について、再度幅広い視点からの論議と求められる取り組み課題を考えていきたいと思います。議論の中心としては、蔵書構築から利用サービスの統合、実践的な資料収集と蔵書管理の在り方、図書館の機能アピールにおける選書の役割、そして新たな取り組み事例について考えてみます。
 論議においては、大きく二つの視点から課題を取り上げます。第一の視点としては、蔵書構築に大きく影響を及ぼす資料収集方針の公開についてです。収集方針の策定は、その図書館のサービスの方向や内容までを位置づける重要なものです。この方針を明確にする取り組みや文章化による図書館の収書方針の公開、さらには図書館ミッションを含めた取り組み目標を広く公開することは、大学内における図書館への理解と役割について大きなアピールとなるでしょう。
 第二の視点は、日常的な選書における選書活動としての選書の充実や工夫、そして学生などの選書への参加の在り方としての新たな取り組みを考えてみたいと思います。具体的には、学生を主体とした選書ツアーなどの取り組みがあります。従来の選書手法にない取り組みの登場ですが、似たような取り組みとし公共図書館では参加者の公募による選書ツアーなどの取り組みが報告されていますが、様々な視点から賛否の議論がなされているようです。
 大学図書館のこれまでの選書の実情は、教員が中心であったり、図書館員による選書が積極的に取り組まれていたりと図書館によってさまざまな実情があります。そのなかで、大多数の利用者である学生が選書に参加するということは、図書館サービスへの効果としてどのような形で活かされるのでしょうか。また、蔵書構成の視点からどのような位置付けや影響を及ぼすのでしょうか。
 以上の視点を中心に、分科会参加者の各図書館の実情や取り組み状況を含めて、今後の展望や取り組み素材としていきたいと希望しています。分科会参加者には、事前にアンケートをお願いすることも検討していますので、そのときはご理解とご協力をお願いします。
 また、すでに何らかの取り組みを実施されている館や実施予定、検討中の館からの情報提供も広く募集します。
担当:登坂善四郎(横浜市立大学)
   辻水衣(広島経済大学)
   

第4分科会 ILL

 テーマ『ILLサービスの現状と今後(2)』

 今回は、ILLサービスが今抱えている問題と改善策について参加者全員で討議を行います。
 普段から抱えている疑問や悩みを出し合い、みなさんが情報共有と改善策へのヒントを持ち帰られる機会になればと考えています。
@報告発表:「ILLサービスの現状と問題点」
 利用者側、担当者側(図書館)の両者の視点から現在のILLサービスに関する要望、問題点をまとめて報告します。
キーワード:担当者の知識(引継ぎ・研修)、他係との連携、海外ILLの需要と体制、電子ジャーナルや機関リポジトリとの関係、技術問題(DDS等)、著作権問題等
Aグループ討論
 @の話をもとに、まず、グループ単位で現状と問題点に関する改善策について話し合っていただき、その後、討論の内容をもとに全体の意見をまとめたいと思います。
 なお、分科会の進行のために、参加者の方には事前にアンケートをお願いする可能性があります。
担当:相田芙美子(西南学院大学図書館)
   

第5分科会 利用者サービス

 今回は図書館における「分かりやすい表現」について考えてみたいと思います。
 図書館は利用者と資料の橋渡しを目的としていますが、単に資料を置いているだけでは図書館とは呼べません。有効に資料を活用できる環境が伴っていてこそ図書館は図書館たり得えます。言い換えれば「有効に資料を活用できる環境」こそが図書館が独自に生み出している付加価値であり、真価であると言えます。
 ところで「分かりやすい表現」の技術(*)によれば、世の中には「分かりにくい表現」が氾濫しているとされていますが、みなさんの図書館ではどうでしょうか。分かりやすい表現で満ちあふれているでしょうか。いかに良いサービスが実施されていても、いかに適切に資料が配置されていても、サービスの内容や資料の配置場所が分かりにくいようでは、「有効に資料を活用できる環境」など、とてもおぼつきません。
 そこで今回はサイン計画のほか、パンフレットや広報誌などの視覚的な図書館案内を含めた、図書館が発しているメッセージを題材として、図書館における「分かりやすい表現」について考えてみたいと思います。当分科会に参加される方には、自館のサインやパンフレット類を資料としてお持ちいただき、積極的な意見交換が行えればと考えています。
 (*)「分かりやすい表現」の技術 : 意図を正しく伝えるための16のルール / 藤沢晃治著. -- 講談社, 1999.03. -- (ブルーバックス ; B-1245)
担当:野村健(東京支部)
   大綱浩一(京都大学)

課題別分科会 [8/26午後]


第6分科会 大学図書館史

 高専図書館懇談会は、1993年6月設立されました。来年が15周年となります。少ない職員数、遅れている組織化、高校図書館的役割と大学図書館的役割のバランス等々、高専図書館特有の様々な問題・課題について、情報を交換しあい、そして、高専図書館職員が自ら学ぶことを目的として活動してきました。
 今回は運営に長年携われ、現在は機関紙の編集発行を担当されている奈良高専の清水美代氏をお招きし、懇談会の設立の背景、果たしてきた役割についてお話しいただきたいと思います。
 この他の図書館史に関する話題や飛び入りの研究発表もお待ちしておりますので、お気軽にご参加ください。
担当:三角太郎(宇部高専)
   笠学(大阪大学)

第7分科会 危機管理

 今回のテーマは「災害時の図書館被害を実感し、今後の対策に活かす」として災害時(地震・水害)映像や写真、水損した図書の実物などを用意し、できるだけ”体験・実感型”分科会にしたいと考えています。
 また、2年前のスマトラ沖大地震で被害を受けたインドネシア・アチェ州の土地台帳修復作業に参加された天野絵里子氏(京都大学附属図書館)に報告をして頂きます。
 「とりあえず、うちの図書館は災害には遭わないだろう」と楽観していると、事態が起きた時、慌ててしまい手遅れとなるでしょう。台風や津波の被害に遭わない地域でも、水道管の破裂や空調設備からの水漏れなどによる水損危険が潜んでいます。めったに起きないと思われていた地域でも大きな地震が起きました。
 あなたの図書館は本当に安全だと言い切れますか?ぜひ、この機会に日々の備えと心構えをこの分科会で一緒に学びましょう。
 また、ご自身の図書館や職場での災害経験・災害対策について、参加者の皆様のご報告やご意見もお寄せ頂ければ幸いです。
担当:松田和子(佐野短期大学図書館)
   山内可菜(群馬大学総合情報メディアセンター図書館医学分館)

第8分科会 図書館施設

 今回は地震による被害、とりわけ書架被害を最小限に食い止めるための施設対策として何が有効かを中心にとりあげてみたいと思います。
 最近発売されたキハラの免震書架をはじめ、日本ファイリングの「ブックキーパーU」などの開発および導入事例などをレポートしていただいた後、参加者同士の意見および情報交換を行う予定です。
 本分科会が「災害に強い施設」を目指す方々にとって、少しでも有意義な何かをつかむ場となれば幸いです。
 なお、メールで参加者の皆様へアンケートをお願いすることがあります。予めご了承下さい。また、その他新館情報や施設・設備関連で報告可能な事項がある方、情報交換したい事柄がある方は事前に担当者あてお知らせ下さい。
担当:中島慶子(豊橋創造大)
   大石博昭(静岡大)

第9分科会 出版・流通

 今年は資料のリユース(再利用)をテーマに分科会をすすめたいと考えています。早くいえば古本の関係です。
 最初の題目は「図書館から古書店へ」ということで資料の売却の事例を中心に、除籍やその他の処理をも考えます。二番目は「神戸の古本力」という本も出ていますので実際の古書店の状況を上記の図書の著者か、神戸の古書店主に語ってもらえればと考えています。
 分科会終了後の自主企画で古本屋探訪も考えています。猟盤日記という一部で有名な本の著者が神戸で古本屋を始めたという未確認情報もありますので期待しないでお待ちください。また、古書店への売却事例がありましたら担当までご連絡をお願いします。最近この分科会では2本立てた企画が1本しかできないというケースが多いのです。皆さんの積極的な参加でそのようなことはなくしましょう。
担当:亀田俊一(和光大学附属梅根記念図書館)
   巌本康治(石川支部)

第10分科会 図書館システム

 Project Next-L をご存知でしょうか?
 このプロジェクトは、新しい図書館システムを、図書館に関わる人の力を結集し作り上げようというプロジェクトです。最終的には、自分たちで自由に改変でき、みんなの力で常に進歩しつづけるオープンソースの図書館システムを目指しています。昨年2006年11月頃から、呼びかけ人を中心に活動を始め、今年2月には本格的にWikiが動き出し、3月22日にはキックオフミーティングを行いました。
 さて、今回の図書館システム分科会では、このProjectNext-Lで検討している仕様を素材として分科会参加者でレビューしてみたいと思います。プロジェクト自体は、wiki上で進められていますが、それをプリントアウトして読むだけではつまらないので、いくつかのモジュールごとに班分けをし、班ごとにその時点での「仕様」に対して、足りないところ、おかしなところ、自分たちならこうするなどを出し合って、残りの時間に発表しあう、というワークショップ形式の分科会としたいと思います。
 作業に入る前に、プロジェクトの「呼びかけ人」によるプロジェクトの簡単な経過報告も予定しています。大会の開催される8月に、プロジェクトの作業がどこまで進んでいるか、予想がつかない部分ではありますが、WEBサイト http://www.next-l.jp/ にぜひ目をお通しください。
担当:小野亘(国立情報学研究所)
   鈴木正紀(文教大学)

主題別分科会[8/27午前]


第1分科会 人文・社会系

 神戸大学附属図書館の見学会を行います。神戸大学は明治35(1902)年設立の神戸高等商業学校を源とし、現在では11学部を擁する総合大学として発展してきています。昭和8年に建てられた社会科学系図書館(旧:六甲台分館(図書館))は、蔵書の充実とともに、重厚な意匠を備えた歴史的建造物として登録有形文化財に指定されています。このような伝統を受け継ぎつつ、他方で、震災文庫の創設、平成16年のフロンティア館開館など、進取の気風に富む発展を続けています。今回は、社会科学系図書館、震災文庫、貴重書庫などを見学させていただく予定です。参加をされる方は下記の集合場所にお越しください。
日時:8月27日(月) 9時30分
場所:社会科学系図書館の玄関前(神戸大学正門より入って案内図を参照のこと)
	・阪急六甲駅を北側に出て、神戸市バス36系統に乗り、「神大正門前」下車
	・キャンパスマップ、アクセスは下記サイトを参照
	http://www.kobe-u.ac.jp/info/access/rokko/seimon.htm
※尚、阪急六甲駅改札口を出たところに、9時にお越しいただければ、担当者が大学までご案内いたします。

担当:亀田俊一(和光大学)
   笠学(大阪大学)

第2分科会 自然系

【自然系分科会T】

 第T部では、参加者が所属する図書館の活動報告、各館での新しいサービスや問題点について参加者同士での情報交換を予定しています。また理工、生物・医学系の図書館の最近の動向についても意見交換をしたいと考えています。なお、分科会で事例報告や話題提供を希望される参加者は事前に担当までご一報ください。
担当:池田(独立行政法人 日本原子力研究開発機構)
   北川(東京慈恵会医科大学学術情報センター)

オプショナルツアー(1)【自然系分科会U】

 自然系分科会第U部として、神戸大学の海事科学分館及び海事博物館の見学を企画しました。海事科学分館では海図・水路誌等の海事に関する資料や渋谷文庫(旧日本海軍造機技術資料)等のコレクションを、また海事博物館では、船の模型や航海用器具等を収集しております。海を舞台とした人間活動に関する色々な資料について見ていきたいと思います。
 参加を希望される方は下記の集合場所にお越しください。また、人文・社会科学分科会に参加した後に、自然科学分科会の見学への参加もお待ちしております。現地集合・解散となります。できましたら事前に担当まで参加希望の旨を連絡いただけるとありがたいです。
日時:8月27日(月) 13時15分
場所:海事科学分館の玄関前
	・キャンパスマップ、アクセスは下記サイトを参照
     http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/hukae/
【参考URL】
  神戸大学海事博物館
   http://www.museum.maritime.kobe-u.ac.jp/
担当:池田(独立行政法人 日本原子力研究開発機構)

オプショナルツアー(2)

 オプショナルツアー第2弾としまして、兵庫県公館 + KOBEとんぼ玉ミュージアム見学ツアーを企画しました。
 参加を希望される方は下記の集合場所にお越しください。できましたら事前に担当まで参加希望の旨を連絡いただけるとありがたいです。
日時:8月27日(月) 13時15分
場所:県民会館3階304号室(事務局)
【参考URL】
  兵庫県公館について
   http://web.pref.hyogo.jp/ac01/ac01_000000026.html
  KOBEとんぼ玉ミュージアム
      http://www.lampwork-museum.com/
担当:兵頭(大図研兵庫支部)

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