8/24午前 | 8/24午後 | 主題別分科会 |
・・・VARRYにコミュニティ有り | |
・・・事前協議をして分科会を行います |
8/24 午前■ |
■第1分科会:機関リポジトリ |
九州地区の国立大学が設置する機関リポジトリを利用した研究論文集(教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集)http://wwwsoc.nii.ac.jp/ecrk/と広島県内の公立・私立の11大学による「広島県大学共同リポジトリ(HARP)」http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/についてレポートを受けて,機関リポジトリにおける地域連携や機関リポジトリを活用した電子ジャーナル(オーバレイ・ジャーナル)の提供について経験交流していきたいと考えています。加えて国立情報学研究所のCSI事業や各大学での取り組みについても情報交換を行うとともに,参加者からも機関リポジトリへの取り組み状況をご報告いただき,全員参加の分科会にしたいと考えております。 参加希望の方は,機関リポジトリへの取り組み状況や参加動機等について,なるべく事前に担当までご連絡願います。
担当:加藤晃一(千葉大学) |
■第2分科会:蔵書構築 |
大学図書館のサービス基盤を支える蔵書構築の取り組みは、資料媒体の多様化への対応と大学教育での図書館の関わり方の強化など大きな変化と取り組みが求められている。変化の背景には、インターネット環境下での取り組むべき対応の多様さや急激な変化のなかでの解決へのさまざまな模索がある。また、大学教育環境の変化と大学間競争の時代への対策がその取り組みに大きく影響している。 このような背景認識から、図書館サービス方針としてのミッションの明確化の必要性や具体的な選書活動における学生参加という連携という立ち位置を見直す取り組みが進んできた。そこで昨年度の分科会テーマは、収書方針の公開の取り組みと収書活動での学生参加の観点から論議をおこなったが、その後の取り組み状況も気になるところです。 一方今年は、蔵書構築のなかで大きく取り組みが進み新たなサービス基盤となっている電子媒体資料を取り上げてみたい。具体的には、データベースの導入状況とその活用、電子ジャーナルや電子ブックの整備動向とその利用実態から、サービス対応や支援における新たな観点整理などを試みてみたい。そしてリンクリゾルバーなどの整備を含めた利用機能の向上も考えながら、今後の大学図書館サービスあり方と多様な資料媒体環境下における蔵書構築の課題を論議していきたい。 個別観点では、データベースの利用実態とそこから見えてくる利用の特色、電子ジャーナルや電子ブックの利用状況はどうなっているのか、また電子ツールの利用機能を高めるための対応策のひとつとして、リンクリゾルバーの活用などの事例報告などを希望している。参加者のそれぞれの図書館の実情と課題、そして簡単な報告でも結構ですので事例報告を募集しています。
担当:登坂善四郎(横浜市立大学) |
■第3分科会:利用者サービス(1):利用者コミュニケーション |
本分科会では、「利用者とのコミュニケーション」をテーマとして採り上げたいと思います。 近年のブログやRSS、SNS等といった、いわゆるWEB2.0を活用した図書館サービスの展開によって、新しいコミュニケーションの形が生み出されるようになってきました。 この辺の話題を糸口として、利用者コミュニケーション(もちろん、WEBによらない従来のコミュニケーションも含みます)の今後の展開について予想・討議したいと思います。 事例報告として、奈良県立医科大の川村さんから同大学図書館のブログ「ないとブログ」についてお話をいただく予定です。 なお、本分科会の参加希望の皆様には、事前に「VARRY」の分科会コミュに登録をいただき、当日に向けていろいろ情報交換できればと思います。
担当:川村殉子(奈良県立医科大学附属図書館) |
■第4分科会:大学図書館史 |
大学図書館問題研究会の歴史を振り返ってみたいと思います。できれば、ゴースト会員諸先輩のご協力をいただき、インタビューを行いたいと思います。また、併せて「大学の図書館」等の記録の整理点検を始めてゆきたいと思います。今回の分科会が、草創期の大図研の意義を振り返り、他の図書館団体との違いなども視野に入れながら、現状と今後の活動を考察する端緒になればと考えています。ゴースト会員および非ゴースト会員のみなさまのご参加をお待ちしております。 ※注 ゴースト会員は現役を退かれた大図研会員で、「ゴーストの会」に所属しておられます。
担当:三角太郎(山形大学) |
■第5分科会:図書館システム |
要求工学という分野があります。システムなどを開発する際に、開発する側が発注者などの要求をどのように的確に汲み上げてシステムに反映させるか、という学問分野です。図書館システムにおいても、図書館員の要求が図書館システム業者になかなか伝わっていないのではないか、という問題がいわれ続けていますが、要求工学は、開発者側からのその問題への歩みよりであるといえます。 では、図書館員はOPACや機関リポジトリなどのシステムについて、実際にそれらを使う利用者の要求をどのくらい理解しているでしょうか? 今回の図書館システム分科会では、要求工学的手法を使って利用者の要求分析のまねごとをしてみたいと思います。特に講師は設けず、ワークショップ形式でワイワイガヤガヤと分析しましょう。 どんな手法を使ってみるとよいか、など「VARRY」上の図書館システム分科会コミュニティで、予めみなさんと検討したいと思います。分科会参加希望者はもちろん、それ以外の方もコミュニティへの参加をお待ちしております。
担当: 小野 亘(一橋大学) |
8/24 午後■ |
■第6分科会:図書館経営 |
現在大学図書館は、電子リソースの普及とそれに伴う契約手続、機関リポジトリの構築等の新しい技術の導入、新しいサービスへの取り組みから、団塊の世代の退職、外部評価への対応等、色々な課題に直面しながら、少ない人員の中で日々業務を行っています。それに加え、多様な利用者への対応、職場での複雑な人間関係、長時間労働等が重なることにより、労働環境の中でストレスを感じる人も多いのではないでしょうか。 今回の図書館経営の分科会では、図書館経営のひとつの柱である人的リソースに焦点をあて、大学図書館とストレスの問題について取り上げます。このテーマに関する報告、参加者の皆様との情報交換を中心に、今後の図書館経営のあり方について考えることができたらと思っています。
担当:呑海沙織(京都大学医学図書館) |
■第7分科会:危機管理 |
“目の前で利用者が突然倒れる”“不審者が侵入してくる”そんな場面を想像したことがありますか?そんな時、我々はまず何をしたらよいのでしょう。 2004年より一般市民でもAED(自動対外式除細動器)を利用することが認められ、皆さんの大学や図書館にもAEDが設置されたところがあると思います。しかし、どのような場面でどのように使うのか、正しく知っていなければ実際に行動を起こすことは難しいのではないでしょうか。 また、安全と思われていた学校で子どもたちが襲われるという痛ましい事件が起こり、図書館も他人事ではなくなりました。そこで今回の危機管理分科会のテーマを「利用者を守る」とし、前半では福岡応急手当普及の会の方にご協力いただき、AEDの利用法を含めた心肺蘇生法などの人命救助について学びたいと思います。そして後半は、某小学校で行われたさすまたを利用した防犯訓練の映像をみて、図書館でも起こり得る不審者対策について意見交換をしていきたいと思います。 (当分科会では参加費が500円程度かかる見込みです。当日会場で集金します。なお、本分科会では救命講習修了証の発行は受けられませんのでご了承ください。)
担当:松田和子(佐野短期大学図書館) |
■第8分科会:利用者サービス(2):学習支援 |
利用者サービスに関しては,情報リテラシー教育をテーマに取り上げることが多く,図書館独自ガイダンスから正規授業への参加,パスファインダーのようなレファレンスがらみの事柄まで多様な取り組みが根付いてきています。しかし,それらは教える側の関心の有りようにすぎず,対象である学生の学びにどれだけ貢献しているのか不安な面があります。期待する向上が実際生まれているのかどうか,効果を測定できるまでには至っていない状況もありそうです。 一方,学生の自主的に学ぶ立場を重視すると,図書館のみでなく大学全体からの位置づけとしての学習支援が問い直されるでしょう。例えば,講義室以外に長時間マイペースで自習ができるようなスペースが提供されているか。常時利用できる情報ネットワーク環境が完備されているか。インフォメーション・コモンズとかラーニング・コモンズと称されるものがこれで,6月7日開催の第17回大図研オープンカレッジでも「ラーニング・コモンズ:学びの場の新しいカタチ」と題して取り上げられました。そこでは,お茶の水女子大学や国際基督教大学の事例が類似のものとして紹介されましたが,単に施設・設備の話ではなく,学生自身がティーチングアシスタントやボランティアで主体的に参画する仕掛けがあるかなど人的要素も重要なようです。 この分科会では,新しいカタチをさまざま模索している大学の例を具体的に紹介していただいて有意義なものにできればと考えます。報告可能な事柄などを事前に担当者あてお知らせ下さるとうれしいです。参加者にはメール連絡させていただくことがあり得ますので,予めご了承下さい。
担当:大石博昭(新潟大) |
■第9分科会:出版・流通 |
町の本屋がなくなるという話を聞いたことがあると思います。今年のテーマは流通、特に中小書店の経営を考えていきます。少し古いのですが日書連「全国小売書店経営実態調査報告書」(2006.5)は重要文献です。pdfとして公開されていますので http://www.shoten.co.jp/Nisho/include/bannerclick.asp?/nisho/info7/bookstorereport.pdf を是非読んでおいてください。その後出た別冊「書店経営者 生の声」の併読も、お勧めします。 分科会で、できれば、書店経営者からの報告をいただくことを考えています。 書店経営の分析だけではなく、全員参加の分科会として、各自に印象に残った購書体験を語ってもらいます。本を買うという経験を通じて図書館との役割の違いが浮かび上がれば、分科会担当として、最高です。ぜひご参加ください。
担当:亀田俊一(和光大学附属梅根記念図書館) |
■第10分科会:電子リソース |
大学図書館において,データベース,電子ジャーナルは今やあって当然のリソースといってよいほど普及しました。私たちはこれまで,印刷された図書,雑誌といったものを整理し利用に供してきました。図書館の業務組織(プロセス)はそうしたものを適切に処理するために整備されてきました。では,電子リソースについては,そうした問題(管理・利用)にどれくらい組織的な対応ができているでしょうか? この分科会では,そうした,電子リソースのマネジメント,サービスを検討課題として取り上げたいと考えています。 参加者のみなさんには事前に,それぞれの職場で電子リソースをどのように(どの部署が)管理し,サービスしているか,ということについてアンケートを行い,それをもとにこの問題について議論をしていきたいと考えています。 興味のある方,ご参加ください。
担当:鈴木正紀(文教大学) |
主題別分科会(8/25 午前)■ |
■人文・社会系 |
「炭鉱遺産」を考える、筑豊へのツアー 〜飯塚市の伊藤伝右衛門旧邸宅などの見学〜
福岡市と北九州市の中間に位置する筑豊地区は明治中期以降、急速に炭鉱町として発展した地方です。飯塚、田川、直方は「筑豊三炭都」と言われ、多くの炭鉱がありました。貸し切りバスで筑豊まで足を伸ばし、近代化の主力エネルギー・石炭の産地を訪ねてみましょう。
スケジュール
●伊藤伝右衛門旧邸宅 ※入場料300円を別途徴収いたします。
●嘉穂劇場 ※当日は公演中のため、外から眺めるだけとなります。
●ボタ山
※今回の企画につきましては、こちらもご覧ください。 担当:亀田俊一(和光大学附属梅根記念図書館) |
■理工系 |
理工系分科会では、九州大学附属図書館芸術工学分館を会場にし、国際会議への参加報告と昨年に紹介したSCOAP3(※)の近況報告の2本の報告と参加者による理工系の図書館の最近の動向について意見交換を行う予定でいます。 また、今回は、会場である九州大学附属図書館芸術工学分館の見学を企画しました。芸術工学分館では、旧九州芸術工科大学時代より、ロイド・モーガン建築コレクションを始め、建築、都市、環境等に関する貴重コレクションを所蔵しています。特に、ロイド・モーガン建築コレクションは、建築学の研究者及び実務設計家として活躍したロイド・モーガンが建築物の図面、図書等、建築関係の資料を収集したものです。建築学の分野にとどまらず、建築美術、美術史、造園、工芸デザイン等、多くの関連資料が含まれています。 見学後、現地解散となります。芸術工学分館への交通費は、各自負担となります。詳しい予定については大会HP、大会会場にてお知らせいたします。
○九州大学附属図書館 芸術工学分館
担当:池田貴儀(独立行政法人日本原子力研究開発機構) |
■生物・医学系 |
「NBM(Narrative Based Medicine)=ナラティブに基づいた医療」をご存知でしょうか。医療の現場では、会話を通じて患者さんの「ナラティブ=語り、物語」を理解し臨床に生かすコミュニケーション法が、近年強く関心がもたれるようになってきました。 奈良県立医科大学では、患者さんの気持ちを理解する一助として今年3月に闘病記文庫を設置しました。その運営や利用状況についてミニレポートをおこないます。 また闘病記文庫をテーマとして、一般の方への開放、地域の図書館・病院との連携などにも話題を広げて意見交換ができればと考えています。 例年は電子ジャーナル関係を取り上げてきましたが、今年は闘病記文庫を中心的なテーマとしました。ただ同主題の図書館関係者が会すということで、日常業務に関して意見交換を希望されるテーマがありましたら事前にお知らせください。
担当:川村殉子(奈良県立医科大学) |